都教委よ、保護者の声を聞け!

皆さま

 こんばんは。増田です。長文、ご容赦を!
 暑くも寒くもなく、ビラまきに最適な季節(笑)になりました。今月の東京都学校ユニオンの月末都教委糾弾ビラまきは以下の内容で行いました。

 本日の都議会本会議では、市民活動・労働組合活動弾圧の憲法違反の「東京都迷惑防止条例『改正』」が日本共産党、生活者ネットの都議さん性質が反対しただけの圧倒的多数で可決されました。私たちは、こんな違憲条例に決して委縮することなく、これまで通りの活動を続けていきます!

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『五輪読本』裁判、都教委よ、保護者の声を聞け!

☆3月22日、東京地裁において都教委の「五輪読本」裁判が始まりました。
以下は、その際、陳述された保護者、増山麗奈(れな)さんの声の一部です。

こんにちは。私は、都内で高校生と小学生の二人の娘を育てている母親です。昨年の娘の学習の中で、1億6千万円を使って、フルカラーの立派なオリンピック教育読本が配られ、35時間のオリンピック教育が行われました。
(中略)
 私は3つの点で、このオリンピック教育の在り方に疑問があります。
@ 初年度だけで1億6千万円もの費用をかけて、本当にフルカラーの冊子を配る意味があったのか。

A 「オリンピックでは国旗・国歌しか使われない」と断定をしていることが嘘ではないか、教育現場で嘘を教えた、という点です。これは本当に親として許せません。
子どもたちに嘘を教えないでください。

B 子どもたちにとって貴重な年間35時間もの時間をオリンピック教育に充てる必要があるのか、ということです。

Aについて(@Bの陳述は字数の関係で略)。
 オリンピックでは「国旗・国歌しか使われない」という記述については、明らかな嘘ではありませんか? オリンピック憲章では、「NOCが採用する旗・歌」ということが明記されており、必ずしもそれは国旗でなくてもいいと記されているからです。実際、今回の平昌オリンピックでは、ドーピングの問題があったロシアでは選手団として選手が参加し、北朝鮮と韓国は統一選手団として開会式に参加しました。また、国家とされていない台湾は「中華・台北グループ」としてオリンピックに参加しています。

 そういう意味では、オリンピック教育読本で強調されている「国旗・国歌しか使われない」という記述は現実に即していません。国旗にくくられきれない存在も実際に平昌オリンピックであったということを来年度に改めて子どもたちに伝えるべきではないでしょうか。

 私は、母親をやりながらアーティスト、映画監督として活動をしており、多国間の文化交流を仕事にしています。その中で21世紀、環境を大切にするこれからの時代に国際人として子どもたちが巣立っていく際に、「国旗」「国歌」としてくくられない人々への敬意や愛情を一人一人が持つことがとても大切だ、と感じています。

 子どもたちに心から尊敬される教育現場を、教育の場に立ち会う先生方、教育委員会の皆様は作ってください。裁判官の皆さんには、三権分立の立場に立って、東京都の教育行政に忖度しないで、子どもたちに恥ずかしくない判決をお願いします。

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都教委を訴える会」(共同代表:高嶋伸欣・琉球大学名誉教授他)による次回裁判も、 ぜひ傍聴を!

5月31日(木)1時15分 東京地裁526号法廷