都教委開催講演会、都立高校生に「軍事貢献できる国を実現を」!?

皆様

 こんにちは。増田です。長文、ご容赦を!

 昨2月28日早朝、月末恒例、東京都学校ユニオンの都教委糾弾ビラまきを行いました。その内容をご紹介します。

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都教委開催講演会,「次世代リーダー」都立高校生に「軍事貢献できる国を実現をしてほしい」?
 
★元NHKワシントン支局長が都立高校生に出した要望は?
 『マスコミ市民』(2017年2月)「都教委『次世代リーダー育成道場』で、高校生に軍事貢献の勧め」という記事(永野厚男記者)によると、昨年12月18日、文京区の都教職員研修センターで都教委が開催した、「次世代リーダー育成道場フォーラム・成果発表会」において、講師を務めた手嶋龍一・元NHKワシントン支局長は次のような発言をしていました。
 
「『自ら血を流した方がいい』と必ずしも申し上げているのではないが、大きな病院船に前線の負傷兵を収容するなど、『汗を流す』貢献をすると、随分違う。皆さんの時代には実現してほしい」
 
 日本国憲法は1947年5月3日の施行から一字一句も未だ改悪されてはいません。「天皇又は摂政 及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」(憲法99条)によって、都教委は、「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」ています。
 
 そして「この憲法」第9条は「1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」としています。
 
「大きな病院船に前線の負傷兵を収容するなど、『汗を流す』貢献」とは「武力の行使」の結果にコミットすることですから、結局、自衛隊を使った対外(米軍?)軍事貢献となるでしょう。
 
 都教委は、講師に、次世代リーダーとなる都立高校生に対して、日本国憲法第9条が禁ずる「武力の行使」の結果にコミットし軍事貢献ができる日本国を「皆さんの時代には実現してほしい」と語らせました。間接的ながら「この憲法」を改悪し、対外軍事貢献できるような日本国を「実現」するよう、次世代リーダーとなることを期待される都立高校生に呼び掛けさせたのです。
 
 1943(昭和18)年3月31日付『写真週報』(情報局編集)※第265号2頁の『時の立札』を都教委は進めていませんか?
                          (※裏面参照…ネットのアジア歴史資料センターで全号を見ることができます)
 
「校門は営門に通じている」(旧漢字は当用漢字、旧仮名遣いは現代仮名遣いに)
 
☆都教委よ、憲法尊重擁護義務を果たせ!
 憲法を守らずして、法規範教育・道徳教育など語る資格なし!