都教委よ、恥ずかしくないのか?  屁理屈をこねて、教科書選定に介入

皆さま
  こんにちは。増田です。長文、ご容赦を!

  昨日早朝、以下の「都教委糾弾」ビラまきを都庁前で行いました。都教委ときたら「教育行政担当者ともあろうものが、よく恥ずかしくないものだなぁ…」というような書面を裁判所に提出したのです。「定例会で『実教教科書は不適切である』と議決したが『(学校=教員)が選定してはならない』としたものではない」って!?

 悪ガキが気の弱い子の前で「オレ、腹減ってんだけど、カネないんだよね」と言って、気の弱い子にカネを出させる。それを咎められると「オレ、『カネ、よこせ』なんて言ってないもんね。コイツが自主的に出してくれたんだから」というのと全く同じ屁理屈です…

 これが「人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有するもの」(地方教育行政法第4条2項)でいらっしゃるはずの東京都教育委員会の委員さんたちのなさっている東京都の教育行政の基本にあるようです…ちなみに現在の教育委員は、教育長・中井敬三、委員:木村孟・山口香・宮崎緑・遠藤勝裕・大杉覚の諸氏です。
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<都教委よ、恥ずかしくないのか?  屁理屈をこねて、教科書選定に介入>

     ☆都教委による実教出版歴史教科書、選定禁止の通知は「違法だ!」 と第一次提訴
   2013年6月27日、都教委は、「一部自治体での『日の丸・君が代』の強制の動き」という、実教出版教科書の厳然たる客観的事実に関する記述が、「東京都委員会の考え方と異なる」という理由で「不適切」と決めつける見解を議決し、これを都立高校の校長に通知しました。
   
  この記述は文科省検定にも合格し、文科省ですら記述の正確性を認めているものです。しかし、この通知を受け、各学校の実教出版歴史教科書の選定数はゼロとなり、都立高校では実教出版発行の日本史教科書は使うことができなくなりました。
   
  そこで「実教出版教科書問題に関し、違法不当な東京都教育委員会を訴える会」(略称「都教委を訴える会」 共同代表: 佐藤昭夫…早稲田大学名誉教授、 :高嶋伸欣…琉球大学名誉教授)は、黙っていれば都教委の違法不当な教科書行政を黙認することになると考え、この議決の取り消しを求めて2014年に提訴しました。
   
  しかし、この裁判は、本年7月20日、「原告たちには具体的な被害がない」ということを主な理由に、不当にも中身には全く入らず、棄却されてしまいました。
   
   
  ☆8月2日、高額ハイヤー代問題で、第二次提訴
  都教委は、2013年5月9日の「定例会は開かない」とホームページで告示しながら、定例会同様、高額ハイヤー代(総額15万2420円)を支出してまで委員を集め、こっそりと何かの秘密会…この実教教科書のための会議?…を開いていました。
   
  「これは、違法だ!」。本年5月、「都教委を訴える会」は第二次 実教教科書裁判として訴状を提出しました。第1回裁判が8月2日に行われましたが、都教委は呆れるばかりの答弁書を裁判所に提出しました。
   
   それによれば、上記議決は、「学校管理者は(実教教科書を)選定してはならないとしたものではない」とか…確かに文面には「都立高において、使用することは適切ではないと考える」とあるだけで、「選定してはならない」という言葉はないですが…。
   
   しかし、これは「屁理屈をこねる」見本です。校長宛通知には、「都教育委員会はこの議決に基づいて教科書を採択していきます。このことを踏まえ、各学校においては…適正に教科書の選定を行うよう」とあるのです。校長が、実教教科書を「選定してはならないとしたもの」と受け止めるのは明白です。
   
   都教委よ、恥知らずな屁理屈をこねるな!
   学校(教員)教科書選定に干渉するな!
   
  ◎次回裁判の傍聴参加をお願いします!
  11月4日(金)13:15〜東京地裁606号法廷(地下鉄 霞が関駅A1出口)
   
2016年8月31日 東京都学校ユニオン  http://www.masudamiyako.com/